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2019年4月の事業承継M&Aマーケット概況 ~月間としては過去最多であった2018年8月と同じ件数を記録~

月刊事業承継M&Aレポート

2019.05.31

2019年4月公表のM&A件数は419件であり、前年同月比で26.2%の増加となった。マーケット別では、IN-INが309件で前年同月比22.6%増、IN-OUTも87件で前年同月比52.6%増、OUT-INは23件と前年同月と同じ水準となった。このうち公表ベースの事業承継M&Aは59件(注1参照)であり、この中には人材派遣会社に関わるM&Aが4件含まれていた。
 

デジタルサイネージを中心とした店頭販促事業、覆面調査事業、推奨販売事業などを展開しているインパクトホールディングス(旧メディアフラッグ)は、販売促進キャンペーンスタッフ、マネキン派遣の特販サービスプロモーション(東京都)を買収する。社長等4人から全株式を取得する。同社は1983年設立、売上高約6100万円。首都圏での推奨販売事業の展開を充実させる。傘下で同事業を一手に担うcabic(京都府)との人材の交流による技術、ノウハウの蓄積などを通して、事業ポートフォリオの拡充、グループシナジーの追及を図る。
 

建設技術者派遣の夢真ホールディングスは、ITエンジニア派遣、ITシステム受託開発のインフォメーションポート(東京都)を買収した。社長等2人から93.2%の株式を取得した。同社は1996年設立、売上高約14億900万円、従業員132人。首都圏を中心に事業を展開する。100人以上のエンジニアを抱え、うち約30%が業界経験10年を超えている。毎年10人程度の新卒者をエンジニア職としてコンスタントに採用し、教育・育成する研修ノウハウを有する。若手エンジニアが主体の夢真HDにとってIT業界での上流工程に参入する機会となる。育成力の強化を目指す。
 

夢真ホールディングスは、この他にもITに関する教育事業、出版業のSHD(東京都)子会社で、オンラインプログラミング学習サービス企画、運営の侍(東京都)の株式51%を取得し子会社化する。侍は2015年設立、売上高約1億8900万円。社会人向けプログラミング学習サービスをマンツーマン形式で実施しており、月間170万ユーザー超・520万PV超の自社メディア「侍エンジニア塾ブログ」の集客力で成長している。夢真HDはITエンジニアの自社採用媒体の強化を図る。同サービスの受講者を対象とした新たな採用ルートを確立する。
 

なお、2019年4月の事業承継M&A件数59件は、月間件数としては過去最多であった2018年8月と同じ水準であった。後継者をみつけるのが難しくなりつつある中で、早めに手を打とうとする経営者が増えているという声もある。今後も件数は高い水準が続きそうである。

 

(注1)M&A件数は、株式会社レコフデータがニュース・リリース等公表資料などから集計しているデータによる
IN-IN:日本企業同士のM&A
IN-OUT:日本企業が当事者1(買い手)、外国企業が当事者2(売り手)となるM&A
OUT-IN:外国企業が当事者1(買い手)、日本企業が当事者2(売り手)となるM&A
ここでは公開情報から収集した「売り手の経営者や個人株主が株式の大半あるいは一定規模を売却した案件(オーナー系企業売却案件)」を事業承継M&Aと定義。
ただ、事業承継M&Aは捕捉不可能な未上場企業同士の非公開案件が多く、実際の件数はこの数倍と言われている。
公表ベースでデータを収集しており、未完了案件を含む。

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